横浜と言えば港、そして港と言えば、外国との交流が始まった場所です。
1863年に英国人がドレスメーカーを開業したのをきっかけに、華やかな洋装文化が花開いた横浜。
それこそ我々が外国映画で目にするような、フリンジ飾りやフリルに覆われ、ボタニカルな雰囲気漂う刺繡模様が目立つドレスやブラウスが流行っていたんですよ。
今回は、そんな当時を思わせる上に、憧れの外国婦人にもなれてしまうかも? タイムレスで気品あるブラウスとスカートの組み合わせをご紹介します。
『シンプルエレガンス: ヨコハマスタイルの白いディテールブラウス』
大ぶりの花模様のレースに、きゅっと絞ったフリル飾りの袖口。
決して派手すぎないけれど、上品に女性を彩るにはぴったりのこのアイテムは、まさに当時の日本人が取り入れやすかった洋装を思わせます。
洗練された真っ白なカラーリングはどんな服にも取り入れやすく、ボトムスやアウターを変えればオンにもオフにも使える万能なブラウス。古典的なスタイルこそが時も時代も選ばず、いつでも輝くことができる証拠です。
もっと当時に近づくならば、洋装はきっと特別な日に着る、おしゃれ着だったでしょう。
『黒薔薇エレガンススカート』
そこで今回合わせたのが、こちらのエレガントでドラマティックなスカート。
上品なマキシ丈が足を余さず覆い隠し、気分はまるで慈しまれてきた淑女のよう。
そして何よりも、何連にも重なり女性を華々しく飾り立てる、ローズモチーフに注目です。
実は、薔薇は横浜市の市花。これも当時交流が始まった際、外国人商館に咲いていた花がきっかけとなったそうです。そのうち開港記念日をバラ祭と呼び、バラ行進なども行われたそうな。
まさに、このスカートによって横浜市の歴史の一部を着こなすことができる、と言っても過言ではありません。
何もかもが目新しい外国文化の中で、薔薇を見つけた日本人たちの感動。手に取った時の優美さは感涙ものだったでしょう。
そんな出来事にあやかって、女性としていっとう美しくありたいパーティーシーンにも、心の底から湧き上がるような本物の気品を演出したい時にも、このスカートが役に立つはずです。
今回は、これらのアイテムに加えてシンプルな黒いサンダルと、コントラストが光るショッキング・ピンクのバッグを合わせて、クラシカルながらも現代的ニーズを取り入れた、浪漫あふれるコーディネートにしてみました。
皆さんもぜひ、今回のようなアイテムを取り入れて、かつての横浜モダン・ファッションを楽しんでみてくださいね。